11.私は「一次情報」を見た!: 夕刻の備忘録

私は「一次情報」を見た!:夕刻の備忘録

2011.06.16

 

両論併記に惑わされるな。
両論併記に騙されるな。

これは単なるアリバイ工作である。

「一方的だ!」と批判されない為だけに付け加えた彼等独特の「蛇足」である。

賛否両論の逆バージョンである。

一万人の意見を集約したと自慢しながら、それ相当の数のある反対意見を「こんな意見もありました」と申し訳程度に付け加えることで、公平を気取るのである。

自分達の主張が超少数派の劣勢の場合には、それを含めて賛否があるといいい、多数派の優勢の場合には、皮肉めかして両論併記するのである。

この二つを適当に使い分ければ、自分達の思うがままに世論誘導が出来るのである。

今までこれ一本でやってきたのである。


マスコミを殲滅しなければ何も始まらない。
マスコミさえ倒せば、後は残り滓のようなものである。
謀略宣伝工作に弱い日本人の気質を変えていかねばならない。

大勢の前で断言する以上、そこに責任が生じる以上、嘘ではないだろう、という

「自分本位」の「自分の倫理感」を基準にした理解は止めねばならない。

ましてやテレビで言ったのだから、あれだけの地位があってなお言ったのだから、

などという甘い考えは捨てねばならない。

相手は嘘だけで生きてきた人間である。

嘘で食ってきた人間である。

嘘でその地位を得た人間なのである。


友人、知人を説得しよう。近くの人を説得しよう。
さりげなく、何処までもさりげなく、事実を告げて立ち去ろう。

その時、「ネットで知った!」は禁句である。その一言を言ったが最後、相手の高笑いが聞こえると思ったほうがいい。

マスコミに誘導されている人間のネット敵視は、まさにマスコミの指示通りの酷いものだからである。

そこで一つ提案である。

「そんなことはテレビでは誰も言っていない、新聞でも見なかった。

あなたは何でそれを知ったのか?」と聞かれたら、媒体名ではなく

「一次情報からだ!」

というのである。

「一次ソースによれば……」と言えばいいのである。そして

 

「国会中継で見た」「議員本人の話を聞いた」「党の主張を読んだ」

「講演会で本人に会った」「電話で直接話した」「事故の現場に居た」

と言えばいい。


そして最後に「新聞・テレビ、およそマスコミは二次情報だからね」と付け加える。

「それは事実かもしれないが、断片的なもの、人の手が入って作られたものでしょ。

私は国会中継を全部見て、その後で議事録を読んで確認したから」

と言えば、反論出来る人間はいないのである。

そして誠に驚くべきことに、この手法を徹底すれば、今現在テレビに出演中の「有名コメンテーター」なる者達も全員絶句するに違いないのである。

彼等の情報は全て二次である。

国会も当然見ておらず、議事録も知らず、党の見解も精査していない。

茶の間談義に毛の生えたような、いや茶の間談義から毛を抜いたような議論しか出来ないのはその為である。

 

ネット有志の多くが遙か昔から実践しているように、

我々の議論は常に一次情報に重きを置いて組み立てられている。

それを得るための手段として、ネットを利用しているに過ぎない。

 

このことを相手が納得するまでは、徹底的に「一次情報云々」で押し通せばいいのである。

 

なかなか効果大であるので、是非お試しを頂きたい。